深紫外線ビジネスへの取り組み

深紫外線ビジネスへの取り組み

BACKGROUND

細菌・ウイルスから
社会を守るために

会議中の人々

新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威は、私たちの家庭から社会生活全体に、衛生的なリスクが世界規模で潜んでいる事を浮き彫りにしました。それは同時に、リスクへの対策(除菌・消毒)が必須である事を示しています。私たちは日々触れるもの、過ごす空間、口にする水など、リスクのあるあらゆる対象物への除菌・消毒へ取り組んでいかなければなりません。
スタンレー電気では2010年より紫外線ランプへの市場参入を果たし、現在に至るまでランプとLEDの両方のデバイスとユニットを持ち合わせていることを活かし深紫外線領域で進化を遂げてきました。さらにこの度、山口大学と新型コロナウイルスに対する不活化効果の実証実験を実施し、当社が量産を開始した波長265nmの深紫外LEDが最も不活化効果が高い事を実証しました。最近では、新型コロナの感染リスク軽減の為に医療機関へ除菌装置を寄贈、インドにおける安全な飲水の供給に向けて紫外線デバイス提供へも取り組んでおります。

新型コロナウイルス不活化実証実験結果

FUTURE

世界中の安全と安心へ
繋がる紫外線技術

スタンレー電気は、深紫外線光源とその応用製品を提供することにより、世界中の人々に安心と安全を提供することを目指しています。今後、紫外線光源ラインナップを既存製品であるLED、CCL、キセノンから増やしていき、出力・波長の両面で、顧客用途のシーン・除菌対象に応じたニーズに対し最適な除菌方法・ソリューションを提案していきます。
デバイスそのものについては、バリエーションを増やすと同時に今後要求されていく高出力化・長寿命化を含めた各製品の性能向上の為開発を推進し、またモジュール、完成品まで手掛ける技術と製品開発力を基盤に、お客様への提供価値である安全、使いやすさ、効果の最大化を図ります。折しも新型コロナウイルスにより、様々な生活シーンで除菌ニーズが高まる中、水俣条約への対応の為水銀汚染防止に向け、国際的にランプからLEDへの置き換えも進んでいきます。
環境問題の解決と、産業の発展の両立という社会課題に取り組み、深紫外線事業を2025年までに、スタンレー電気グループの500億円のビジネスに成長させることを目指します。

満員電車内で手摺りにつかまる人々
光の5つの価値

QUALITY

長年培った技術を
活かして

医療現場

まだ日本で自動車が珍しかった1920年の創業当時から、スタンレー電気は自動車用電球を取り扱い、以来、一貫して自動車照明製品の製造・販売を続けてきました。自動車照明製品は人の命をあずかる車部品のため、安全確保が最優先であり、高い品質・信頼性が求められます。ヘッドランプはただ路面を照射するだけではなく、ドライバーの視認性を確保するとともに、対向車や歩行者に幻惑を与えないなど、安全のために求められる要件がたくさんあり、それらを満足させるために、社内で培ってきた光学技術が当社の強みです。
スタンレー電気は、長い歴史の中で時代のニーズに先駆けて新しい製品を切り拓き、その技術はオプトエレクトロニクスへと事業領域を広げ、世界トップレベルの光技術に挑戦し続けています。光の価値の限りない追求と、「ものづくり」に徹底してこだわった技術が、効果的な除菌を実現する幅広い光源ラインナップを実現しています。

ヘッドランプの光学技術

SYNERGY

戦略的買収・技術獲得で
より信頼性の高い製品を

高品質・高性能の深紫外製品製造を実現する為、スタンレー電気は2017年に株式会社トクヤマより深紫外LEDの技術・設備を取得する契約を締結し、深紫外LEDの重要工程のうち素子製造工程を内製化しました。また、深紫外LED素子の製造に使用するキーデバイスであるAlN種基板成長工程については2020年に米国HexaTech, Inc.を子会社化し、こちらも内製化しています。
新事業確立の為戦略的に買収・技術獲得を実施することで、AlN基板と素子製造、パッケージング工程まで全技術工程がグループ内で完結し、製品の技術優位性を持続することが可能となっています。深紫外LEDは、光取出し効率が悪く高出力化・高効率化が困難な構造となっていますが、徹底した品質、コスト、出荷管理を自社内で行うことにより今後の高出力化をいち早く実現し、将来的にもお客様のニーズに合った製品・ユニットを継続して提供していきます。

エレベータのボタンを押す人
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