グループビジョン

私たちが目指す未来へ

スタンレーグループビジョンは、未来に向けて私たちが進むべき方向性を示したものです。企業としての基本理念であり、社会における存在意義、永続的な使命を明確に掲げたものです。 このビジョンをグループ共通の価値観として持ち、自ら掲げた目標の達成に向けて、組織と個人の力を合わせる時、そこには大きな力が生まれます。

ビジョンに示された私たちが目指す未来へは、決して容易には到達できないでしょう。克服しなければならない多くの困難があるでしょう。しかし、私たち一人ひとりが、それぞれの豊かな個性や能力を十分に発揮し、グループ全体の力とすることにより、必ず目指す未来に近づくと信じています。

スタンレースピリット

光に勝つ

スタンレースピリットは、スタンレーグループの全員が常に意識すべき心構えです。

光は、人間に多くの恵みをもたらす無限の可能性をもっています。その光に勝負を挑み、そして勝つことなどは不可能でしょう。 まさに恐れを知らぬ言葉なのですが、私たちの未来を切り拓いていこうとする時、最も大事なことは、実現不可能なほど高い目標でも全員で果敢に挑もうとする志、気概です。 徹底したこだわりと言ってもよいでしょう。「論理的にそれは不可能だよ」という前に、まずは挑戦してみる。その姿勢なしには、これからの激変する社会で生き残っていくことはできません。

この「光に勝つ」の気概を、これから新世紀を勝ち抜くためのスタンレーグループ全員の精神とします。

スタンレーの光

光の波長範囲1nm*から1mmまで、X線、紫外線、可視光、赤外線、そしてミリ波を含むマイクロ波の一部までをスタンレーの光として捉えます。 * nm:ナノメートル。1nmは、10億分の1メートル。

経営理念

  • 光の価値の限りなき追求

    光の無限の可能性を究め、その価値の提供によってひろく社会に貢献します。

    人は光なしには生きられません。人類はその歴史の中で、光をさまざまな形で生活に活かしてきました。しかし、光のもつ無限の可能性の中で、私たちの生活や社会において利用できているのは、ほんの一部分にしか過ぎません。
    私たちは、光のもつ無限の可能性を追求し、技術、製品という価値を創り、提供することにより社会に貢献します。これが、スタンレーグループの社会における存在意義です。

  • ものづくりを究める経営革新

    "ものづくり"を事業の根幹とし、高付加価値・高品質を生むしくみを実現します。

    スタンレーは、メーカーであり、"ものづくり"の会社です。
    私たちは、徹底的に"ものづくり"を究めることにより、生産をはじめビジネス・プロセス全体の価値を高めます。まず、ビジネス・プロセスの各機能すべてが、生産に対して十分な価値を提供するしくみをつくりあげることが必要です。
    光の価値と、ものづくりのしくみの価値との相乗効果により、競争力のある大きな価値を生みだすのです。

  • 真に支える人々の幸福の実現

    スタンレーを真に支えてくれる人々を大切にし、その幸福の実現に努めます。

    スタンレーには、これまで社是として「四大切」という誇るべき創業の精神がありました。ここでは、この「四大切」の精神をしっかりと継承し、さらにスタンレーと人との新しい関係のあり方を明確にしています。
    スタンレーは多くの人、企業に支えられています。例えば、社員、株主、顧客、そして取引先等のビジネス・パートナーです。この私たちを支えてくれる人々が、スタンレーの理念に共感し、協力してくれることなしに、スタンレーグループの企業活動は継続できませんし、社会における私たちの役割を果たすこともできません。

    これまでの四大切でいう得意先、仕入先、従業員、株主という言葉については、あらためて次のように定義しました。

    ● 「得意先」は、直接的顧客およびエンドユーザーも含めて顧客ととらえます。
    ● 「仕入先」は、共に成長する「ビジネス・パートナー」です。
    ● 「従業員」は、現在および将来の企業目的を共有する仲間、パートナーです。
    ● 「株 主」は、現在および将来を含めた出資者です。

光の5つの価値

光による5つの価値の探究によって、社会的価値を創造します。

光が持っているさまざまな特性を究め、さらにスタンレーが所有している総合的な力(周辺知)を加えることで、"光の5つの価値"を生み出し、社会に提供していきます。

CREATING
光を創る

光を創ること、すなわち光源の開発は、スタンレーの価値の源泉です。 光の特性を究め、将来性のある新しい光源を創造し続けることによって、この源泉から絶え間なく新たな価値を生み出していきます。

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RECOGNIZING
光で感知・認識する

人間の「目で見る」という行為は、最も基本的な光による感知・認識といえます。一見、単純に見えるこの行為にも、未だ解明されていない多くの課題が含まれています。 人間の目には見えない光の機能までも捉えた、光のメカニズムを解き明かし、さらに高度な感知・認識の機能を提供していきます。

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INFORMING
光で情報を自在に操る

情報は、それが伝わり、蓄積・加工されることでさらに大きな価値となります。 光は、そうして情報の入力から利用に至るさまざまな過程で大きな役割を果たすことができます。光を自在にコントロールして、こうした情報やコミュニケーション分野における光の価値を生みだしていきます。

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ENERGIZING
光のエネルギーを活かす

光はエネルギーとしての大きな価値をもっています。また、地球環境を守るクリーンなエネルギーとしてもますます注目されています。太陽電池による発電や加工用レーザー、光エネルギー変換素子など、すでに実用化され市場を形成している分野も多くあります。こうした光のエネルギー分野においても、新たな価値を提供していきます。

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EXPRESSING
光で場を演出する

光は、さまざまな物理的な機能のほかに、人間の心理や感性に対して働きかける大きな効果を持っています。 たとえば室内空間における心をいやす照明の効果などは、そのわかりやすい例といえるでしょう。 スタンレーは、光の心理的効果を応用し、空間をはじめとする感性の「場」の演出というテーマにも取り組みます。

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光の5つの価値の仕組み

"光の5つの価値"の仕組み

▼まず、光の特性を極めることで、新たに光源が作り出されます(CREATING)。

▼その光源としての価値を基に、ほかの4つの価値(RECOGNIZING、INFORMING、ENERGIZING、EXPRESSING)が引き出されていくためには、「周辺知」の働きが大きな役割を果たします。

▼周辺知とは、光の価値を生み出したり、価値を高める役割を果たす媒介ともいうべきもの。たとえば、製品や市場が独自に保有する知識、技術、ものづくりのノウハウなど、新しい価値が作りだされるための知識のすべてが周辺知であり、価値に対して、連携、強化、補完、融合などさまざまな働きをおこないます。いわばスタンレーが保有している総合力ともいうべきものです。

▼周辺知が、それぞれの価値に対して有機的に働きかけ、相互に影響しあい、価値が高められていきます。その価値の高まりにより、それぞれの円がおおきくなっていくことになり、世界や市場の中でのスタンレーの存在価値も大きくなっていくのです。

行動指針

  • CHALLENGE
    挑戦

    常に高い理想を求め、果敢に挑戦している

    スタンレーの全員が体現したい気風がこの挑戦的気概です。まさに「光に勝つ」精神です。個人のそれぞれが高い理想を掲げ実現する。自己の可能性を引き上げる目標の達成に、失敗を恐れず果敢に挑むとともに、組織全体がその挑戦的姿勢を尊ぶ企業風土を実現していくことです。

  • INNOVATE
    発想

    自由な発想と高い見識で、価値を創りだしている

    昨日と同じことをくりかえしていては、個人にも組織にも進歩はありません。新しいもの、新しい価値を生み出そうとする創造的な姿勢こそが、私たちの成長のエネルギーです。既成概念や過去にとらわれることなく、豊かな感性、独創性に基づいて自由に発想する。そして、物事の本質を見通す判断力を持つことにより、発想を新しい価値へと転換していきます。

  • COLLABORATE
    共創

    知恵を共有し活用することで、価値を高めている

    「挑戦」と「発想」によって創りだした価値をさらに大きな力とするためには、豊かな知恵をもつ人たちと率直に意見を交わし、新しい価値を磨きあうことが重要です。私たちが、相互に知恵を共有し活用する時、それは共に創造する喜びを得るとともに、さらに大きな価値の誕生します。

  • HUMANIZE
    慈愛

    自然と人間を慈しみ、豊かな感性を育んでいる

    人は一人では生きていくことができません。人間は、地球という生命体の中で、大勢の人たちと共に生きています。私たちは、そのことを十分に理解し、自然や人に対する優しさや思いやりの心を大切にし、人間としての豊かな個性や感性を育みます。

  • GLOBALIZE
    国際

    世界の多様な文化を尊重し、その理解に努めている

    スタンレーは、世界を舞台に事業を展開する企業グループです。事業活動を展開する国や地域の多様な文化や生活ルールを理解することなしには、真のグローバリゼーションを実現することはできません。私たちは、世界のさまざまな文化をまず尊重し、さらにそれを深く理解するように努めます。