AGC旭硝子工場見学と本社訪問

今回はAGC旭硝子での採用事例を取材させて頂きました。

AGC旭硝子では、環境保全の観点から全社で照明のLED化に取り組まれています。
今回訪問させていただいたのは、京浜工場と鹿島工場、そして丸の内にある本社です。
まずは神奈川県にある京浜工場より訪問します。
所在地は鶴見線弁天橋駅近く。

そちらを訪れる前にまずは私も一押しの鶴見線の駅、独特の雰囲気漂う国道駅へ立ち寄ることにします。

 

連続したアーチが続く駅の構内はまるで昭和にタイムスリップしたかのよう。

当時のまま時間がぴたりと止まっています。

もともとJR鶴見線は鶴見臨港鉄道株式会社が貨物専用鉄道として開通した路線で、

戦争中は戦時輸送に使われ、未だにその傷跡が残っており銃弾が打ち込まれた跡も残されたままになっています。

こちらは改札口、ラッチは木製で無人駅のため自動改札機もありません。

続いて弁天橋駅にてAGC旭硝子の担当の方と待ち合わせ、ちょうど列車も進入してきました。

 

AGC旭硝子は日本初の板ガラスメーカーとして1907年に誕生しました。

建築用ガラスや自動車用ガラス(←世界の自動車の3台に1台はAGC製のガラスなのだそうです。)、

液晶、プラズマテレビ用ガラス、太陽電池用カバーガラスなど多くのガラス関連製品、

さらには苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、重曹、ウレタン製品、撥水撥油剤、長期間劣化することのない塗料用原料(ルミフロン)、

や各種フッ素樹脂など幅広い化学製品も製造・販売しています。

まず取材させていただいたのは、京浜工場。
こちらでは主に住宅・ビル用各種板ガラスをはじめ液晶ディスプレイ用ガラス基板の生産が行われています。

この写真の建物は、弁天橋駅の目の前にあるAGCモノづくり研修センター。
敷地内にあるAGCモノづくりセンター入口前正面広場に
ガラス溶解炉で使用されていたレンガガラス素地(キジ)の一部が
AGC旭硝子ならではのオブジェとして飾られています。

そしてAGCモノづくり研修センターの多目的実習室。
高天井照明にまずスタンレーのLED(3J)が使用されており、色温度は5000Kです。

こちらは社内の技能競技の会場にもなる工房で、
こちらの天井照明にスタンレーのLEDが採り入れられています。

以前は水銀灯が用いられていたそうですが、スタンレーのLEDを採用するにより、
以前よりこんなに壁が白かったのかと採用当時は驚かれたそう。
それくらい演色性は高いようです。

またこちらの部屋では講義が頻繁に行われその際にプロジェクターを使用することも多いとのこと。

水銀灯だと消灯⇒点灯に時間がかかりますが、LEDはすぐに明るくなるため、
ON/OFFを早く切り替えられるようになったのが一番のメリットだとお話してくださいました。

また工場内では多くの電力を使うため、省エネ、つまりできるだけ少ない電力を使用するという点でも、
大きく貢献しているようです。

その後は茨城県にある鹿島工場へ移動。

このあたりは鹿島臨海鉄道の撮影で何度か訪れたことがあったのですが、

AGCの鹿島工場は知手駅の近く、工業地帯のちょうど中央に位置します。

広大な敷地面積を持つ複合工場で、フロート板ガラス製造設備は世界最大級、

ガラス製品の他にもソーダ製品、有機化学製品、フッ素樹脂、ウレタン製品、ファイン重曹など幅広い製品を手がけています。

まずはガラスの表面処理をするコート課へ。

そちらの検査工程の設備のある場所の天井に、
スタンレーのLED照明装置が用いられています。

LEDは以前にもお話しましたが虫をよせつけないという特徴があり、

その特徴をいかしガラスの間に虫が入らない役目も果たしています。

それから写真はありませんが、電計作業場にはダウンライトが4灯、

建物自体がAll LEDの中央工務棟の入口入ってすぐの天井に四角い室内照明に、

スタンレーのLEDシーリングライトが4灯用いられているのを見せて頂きました。

またこちらの中央工務棟にはミュンヘン アリアンツ アリーナに採用されているものと同じ
AGC旭硝子の製品フッ素樹脂フィルム(ETFE)が採用されています。

また世界でトップクラスのシェアを持つフッ素樹脂塗料(ルミフロン)は、

私の地元横浜にあるインターコンチネンタルホテルやスカイツリーの塗料としても使用されていることを知り、

その幅広いAGC旭硝子の製品の採用事例に驚きました。

ラストはAGC旭硝子本社オフィスのある新丸ビルへ。

30階のエントランスロビーへ入ると、日本を代表するオフィス街丸の内らしい、

洗練されたデザイン空間が広がっています。

さらにAGC旭硝子の最先端を展示するエキシビジョンが設けられ、
ガラスの魅力を存分に体感できるスペースがあり、
今まで知ることのなかった新しいガラスの機能や可能性を感じる空間にわくわくしてしまいます。

エントランスロビーからミーティングルーム・プレゼンテーションルームをつなぐ、

通路中の天井にスタンレーのLED照明が用いられています。

 

今回初めて知った新たな発見、それは照明によってガラスの見え方や演出に違いが出てくるということです。

照明の色温度は低めの温白色、6°の傾斜を持つガラス壁とあわせて、緊張感の中にも柔らかい空間を作り出しています。

さらにガラスパーテーションに映し出される照明、

その反射した照明が照明そのものと一緒に一筋の光を何重かに光の線を作り、

それが演出となって様々なガラスと光の作りだす表情の変化があることを知りました。

ガラスと照明が作りだす幅広い演出と表現は私にとって新たな発見となりました。

二つの工場と本社を拝見させていただき、今まで知ることのなかった、

ガラスの機能・魅力、またガラスだけでなく人々の快適な暮らしに大きく貢献する、

モノづくりの現場を実際目にすることができ、とても貴重な経験をさせて頂くことができました。

こうした中にもスタンレーの製品が活躍しているのはとても嬉しいことです。

場所によって照明の位置づけが明確にされていて使い分けがされていること、

それを今回の取材の中で具体的に学び得させていただきました。

今後のスタンレーに期待すること、あらゆるシーンに対応できる、

もしくはもっと細かい部分においてそれぞれの製品の具体的な位置づけを提示すること、

それが光の可能性をもっと追求することスタンレーの新境地を開拓することにつながるのではと思います。

AGC旭硝子本社オフィスのある新丸ビル目の前の東京駅丸の内駅舎前にて。

またこの場をお借りして、今回の取材にあたりご協力くださったAGC旭硝子の皆様、
ありがとうございました。

 

森 由梨香