タイスタンレー・エイシアンスタンレー訪問と工場見学

今回のE-CONPONENTS、取材先は…

初海外!!タイへ行ってきました。

タイのスタンレーの拠点はタイスタンレー・エイシアンスタンレーの二つがあります。

取材一日目は両社を訪問、初めての工場見学もしてきました。

まずはバンコク市内から30kmタイスタンレー(THS)から。

 

タイスタンレーは二輪・四輪の自動車照明製品、自動車電球を主に取り扱っています。

 

敷地は30万平米、従業員数は約3500人、

2011年10月21のタイの洪水の被害を受け、その後生産再開とともに防水壁も2mにかさ上げされました。

主な取引先は、四輪ではホンダ・トヨタ・ミツビシ・マツダ・ニッサン・いすゞ、フォード、

二輪ではホンダ・ヤマハなどのメーカーです。

今回工場見学させていただいたのは、2012年7月に操業開始したばかりの

室内照明がAll LEDの第7工場。

 

こちらではヘッドランプ・リアコンビネーションランプ・ハイマウントストップランプなどが製造されています。

工場内の天井照明はもちろんスタンレーのLED。

ヘッドランプは一ヶ月で約4万個製造されるとのこと、その数の多さに驚きます。

工場内は写真は撮影禁止なので製造工程などは皆様にお見せすることができませんが、

ヘッドランプの製造工程を一通り説明しながら見せていただきました。

まずはプラスチックの樹脂を成形機に載せられた金型に注入して上下に挟み、

たい焼きのように成形します。

ヘッドランプ、こうして間近で見るとかなり大きく感じます。

昔はヘッドランプといえばガラス製でしたが今は石が飛んできても乗っても割れない

頑丈なプラスチックで成形し熱に強い樹脂でコーティングされています。

リフレクター(反射板)にはアルミをつけます。

アルミをつけることで耐熱性、それから明るく前方を照らすという役目を果たします。

リフレクターにはいくつも筋のような模様が付けられます。

リフレクターは精密に設計され、光りが眩しくないように配慮されて配光が成されているのです。

それから部品を集めていよいよ組み付けられていきます。

そして、ここからが大事な工程作業、ランプが点くか、水が入り込まないか、

きっちりシールがしてあるか、光り方が基準を満たしているか、ゴミや傷はないか、

などなど細部に渡って入念な検査が機械と手作業ですすめられます。

第七工場を見せて頂いたあとは工場の外へ。

工場内の道路を照らす街路灯ももちろんスタンレーのLED。

工場見学の後は、タイスタンレーの近くにあるマーケットへ。

RAYBRIGのカラーバルブの偽物が置いてありました。

これは困りものです…

その後食堂へ案内していただき、タイスタンレーの皆様とお昼を頂いたあとはエイシアンスタンレーへ向かいます。

エイシアンスタンレー(ASI)はLEDや操作パネル、携帯電話用ストロボ、カメラ用ストロボ、

LCD(液晶)、オートエアコン、自動車用電子部品

などが製造されています。

その中でも一番目に付いたのはLEDが主流となった今、

超小型電球が一ヶ月に400万個近くオーダーを受け生産されていることです。

以前に比べると数は減ったもののcapを変えれば色を簡単に変えることができる、

実績が多いことからまだまだ根強くこちらでは生産されています。

こちらのE-CCOMPONENTSでもお馴染みとなったチップ型のLEDのオーダーは月9500万個、

一億二千万個まで対応できるラインを持っています。

将来的には世界中のスタンレーの工場の中で、チップLEDの生産メイン工場となる見込みとのこと。

この工場の中で最も忙しいのは、PLCCというランプ成形された白・黄・青色などの

LEDをカーステやヒーターコントローラー用に基板にくっつけるライン工程です。

その生産力はもちろんのこと、生産性の高いラインが構築されていることを改めて見学し体感しました。

さらに完成品は非常に温度の高い過酷な環境下に置かれ亀裂が入らないかなどの

徹底された検査工程にかけられます。

それが生産体制だけではなくスタンレーの着実な製品の供給の実現に繋がっているのだと思いました。

タイスタンレー、エイシアンスタンレーは、

どちらも圧倒的に女性の従業員が多く、

検査やアッセンブリはほとんどが女性、

タイの女性はとても堅実で器用なのだそうです。

合間に食堂も連れて行って頂きました。

 

天井に使用されているのは、E-COMPONENTSでも以前ご紹介したことのあるハイパワーLED3J。

スタンレーカラーのオレンジと白で統一された食堂は清潔感があります。

椅子は必ず席を立つ時にテーブルの下のバーに乗せ地面から離すというルールがあるそうで、

そうすることで掃除がし易くなるとの事、必ず皆守るそうです。

 

タイスタンレーはタイでは上場企業として確固たる地位を築いています。

THS・ASIに共通していることは、

タイの文化・特色に配慮しつつ何かあればすぐに原因を検証し解決に取り組む見事なチームワーク、

従業員一人一人に合わせた技術の教育、

それから従業員が常に真剣に仕事に取り組み技術の習得に貧欲であること、

現場管理・統制が徹底されていること、

ここにスタンレーの高い技術と安定した生産体制の真髄が在ると感じました。

今回取材に同行してくれた通訳のタイスタンレーのnoonさん。

同じ歳で意気投合し仲よくなりました。

取材二日目につづく・・・

 

森 由梨香